2017年7月9日、スカイプラザ浜大津で第3回びわ湖浜大津寄席が開催されました。
過去2回は大津みゆき落語会という名称で、奏美ホールで行われていたものです。
主催の江口さんよりお声がけいただき、足を運びました。
「率直な感想を書いていただいて結構です」と言っていただきましたので、
いつもどおり本音レポートでまいります。
まったくの落語初心者ですので、間違いがあるかもしれませんがご了承ください。
わたしと落語
生の落語を聞くのは高校の芸術鑑賞会以来です。
いま思えば、芸術鑑賞会で落語というのはなかなかしゃれていますね。
静岡の県立高校で、市民ホールを貸切にして行われました。
亡くなった春風亭柳昇さんが来られていたことは覚えています。
あとはテレビでなんとなく数回見たのと、
落語をテーマにしたドラマ『タイガー&ドラゴン』を見ていたぐらいのものです。
ほとんど聞いたことがないと言ってよいでしょう。
特に、上方落語はまったくのはじめてでした。
落語というと江戸っ子口調のイメージがあって、
今回落語を聞いてはじめて「そうか、関西弁の落語なのか」と気付いたぐらいです。
びわ湖浜大津寄席
江口さんのお話によると、大津では「桂塩鯛の落語を聞く会」「わらげん寄席」「大津はつらつ寄席」「おおなまず寄席」など、複数の落語会が行われているそうです。
江口さんも別のお仕事をしながら、落語会を立ち上げることにしたのだとか。
過去2回は「大津みゆき落語会」という名称でしたが、
今回から「びわ湖浜大津寄席」と改め、装い新たに行われました。
米二さんは「京阪の駅名より一足早く改名しました」とおっしゃっていましたよ。
公演概要
第3回びわ湖浜大津寄席の概要をご紹介します。
日時 2017年7月9日(日) 13時30分開場 14時開演 16時15分終演予定
会場 スカイプラザ浜大津7階スタジオ1
演目 阿弥陀池 桂二乗
親子酒 桂紅雀
代書 桂米二
(仲入り)
皿屋敷 桂米二
前売り券は2,500円、当日券は2,800円、25歳以下は1,000円です。
落語を理解できない乳幼児と、マナーを守れない大人は入場不可となっています。
スカイプラザ浜大津
近くに住んでいるのに、スカイプラザ浜大津に足を踏み入れたのははじめてです。
こちらがスカイプラザ浜大津の入口。
スタジオのある7階からの景色です。
びわ湖がよく見えます。
中に入ると、思いのほか広いホールで驚きました。
席は自由席です。
はじまる5分前ぐらいに入ったら、ほぼ満席状態でした。
比較的年配の方が多く、25歳以下はほとんどいなかったような気がします。
高座
終演後に撮った高座です。
これを高座ということは知っていたのですが、本当に高いんですね。
舞台に高座しかない中で物語を演じるというのが面白いと思いました。
落語の感想
この日は4本の演目が行われました。
江口さんによれば、どれも初心者にもとっつきやすいネタなのだとか。
阿弥陀池 桂二乗
正直なところ、最初のほうはついていけませんでした。
たぶん耳が落語を聞く耳になっていなかったのだと思います。
この次からはしっかり頭に入ってくるようになったので、
スピードラーニング的な効果があったのでしょう。
伝言ゲーム的な要素のある話なので、
最初の話をしっかり覚えていないと、後半の面白さが半減してしまいます。
そういう理由で、あまりピンとこなかったというのが率直な感想です。
二乗さんは前回ダブルブッキングで出られなかったため、
ペナルティとして前座を務めることになったそうです。
そんなふうに柔軟な割り当てができることもはじめて知りました。
親子酒 桂紅雀
桂紅雀さんはBBCびわ湖放送にも出演しています。
わたしはわりとびわ湖放送を見ているほうだと思うのですが、
それでも「出てたっけ?」と思ってしまいました。
ご本人もその自覚があるそうで、何年も通った喫茶店の人から、
最近になって「テレビ出てる?」と言われたのだとか。
ここからは話の意味がわかるようになってきました。
うどん屋のくだりが面白かったです。
落語というとそばのイメージだったので、ここにも関西を感じました。
落語のうどんをすする音は芸術的ですね。
代書 桂米二
代書という演目は夫から教えてもらって少しは知っていましたが、
フルバージョンというか、複数のお客さんが出てくるのははじめて聞きました。
「一行抹消」のフレーズが面白いですね。
もともと「代書屋」だったのが、
司法書士と行政書士の団体からクレームがあって「代書」になったのだとか。
いまとなっては履歴書というのもみんな書けるようになりました。
さらに現代は就職事情が厳しいために、
「こんないいかげんな人でも職にありつけるのか…」
なんて、全然関係ないことに感心してしまいました。
皿屋敷 桂米二
仲入りを挟んで、再び桂米二さんが登場。
着物が変わっていました。
プログラムに「三味線・大川貴子」と書いてあって、
いったいどこで三味線が流れるのだろう?と思っていたら、
話の中で突然流れてきたので驚きました。
音楽が入るとライブ感がすごいです。
お菊さんの話はなんとなく知っていたものの、落語ははじめて聞きました。
皿屋敷に行く男たちの姿が目に浮かぶようで、とても面白かったです。
桂米二さん情報
終わったあと何かあるのかな?と思っていたら、
みなさんすぐに席を立ってぞろぞろと帰って行きました。
あっさりしたものだなぁと思ってわたしもホールを出たら、
落語を終えたばかりの米二さんが立っていらっしゃいました。
記念撮影にも気さくに応じてくださいます。
配布されたチラシ類の中には桂米二さんからのお知らせが入っていて、
住所やメールアドレスなど個人情報が書かれていたのにもびっくりしました。
ご本人のサイトへリンクを貼っておきます。
公式サイト「米二ドットコム」
ブログ「ジーやんの拍子の悪い日々」
とても楽しかったです
全体的に「すごく面白かった!」と興奮したというよりは、
あとからじわじわと「面白かったな~」と思うような感じでした。
生の舞台はほかの人たちと空間を共有できるのがいいですね。
ほかの人が笑っているとこちらも笑ってしまいます。
2時間半ほど、日常生活から離れて楽しむことができました。
お誘いがなかったら、自分から行くことはなかったでしょう。
このような機会を設けてくださった江口さんに感謝しています。
次回のびわ湖浜大津寄席は11月19日(日)に開催されます。
落語を聞いたことがないという方でも、気軽に行ける寄席だと思います。
特に、25歳以下の方は安く入れるのでお得ですよ!
詳しいことは公式Facebookや公式サイトを確認してみてくださいね。
びわ湖浜大津寄席Facebook
びわ湖浜大津寄席