以前、京都駅から四条河原町に行くには地下鉄とバスどっちが早い?という記事を書きました。
結論から言うとどちらもあまり変わりません。
運賃もバスは230円、地下鉄は220円で、10円しか変わりません。
しかし、行きと帰りの交通手段を違えると、なぜか安くなります。
京都市交通局の乗継割引
京都市営地下鉄の220円区間、京都市バスの230円区間を往復した場合の運賃は以下のとおり。
行き・帰りの交通手段 | 合計運賃 |
---|---|
バス・バス | 460円 |
地下鉄・地下鉄 | 440円 |
バス・地下鉄 or 地下鉄・バス | 330円 |
なぜこのようなことが起こるかというと、京都市交通局で乗継割引を行っているから。
同じ日にバスと地下鉄を使うと、120円割引になります。
バス230円+地下鉄220円=450円なので、120円割引で330円になるということ。
トラフィカ京カードで、1回目の運賃支払時から2回目の運賃支払時が90分以内などの制限があるため、ここでは説明を省きます。
京都市交通局への確認
乗り継ぎというとA地点からB地点で乗り換えてC地点に行くイメージです。
A地点とB地点を往復するのも乗継割引になるのか、京都市交通局に問い合わせてみました。
地下鉄とバスの乗継割引の件ですが、A地点からB地点に地下鉄で行って、B地点からA地点にバスで戻る、往復でも割引になりますか?
はい、問題ありません。
担当の方によれば、今後どうなるかわからないものの、現行のルールでは問題ないとのことでした。
乗継割引を適用する方法
乗継割引制度があるといっても、ただ乗るだけでは割引になりません。
乗継割引を受ける方法を見ていきましょう。
トラフィカ京カードを使う
トラフィカ京カードは市バス・地下鉄・京都バスで利用できるプリペイドカードです。
1,000円のカードで1,100円分乗れるので、この時点で得をしています。
同じトラフィカ京カードで、同じ日にバスと地下鉄に乗ると、2乗車目の運賃が割引されます。
ただし、降車と乗車は連続している必要があり、途中で別の人の運賃を払ったり、券売機できっぷを買ったりすると、割引が適用されません。
注意事項は公式ホームページでご確認ください。
【京都市交通局】乗継割引される条件と割引額
連絡普通券を使う
トラフィカ京カードが使えるのは市バスと京都バスだけですが、連絡普通券なら京阪京都交通・京阪バスにも割引が適用されます。
連絡普通券はバス→地下鉄と、地下鉄→バスで種類が異なります。
▽バスから地下鉄に乗り継ぐ場合
バス・地下鉄連絡普通券最大のトラップは、バス車内で買えないことです。
あらかじめ地下鉄駅の窓口などで購入しておかなくてはなりません。
わたしは京都駅地下の地下鉄・バス案内所で購入しました。
※少し前に利用したので、320円になっていますが、現在は330円です。
バスを降りるときに、右側のバス券をちぎって運賃箱に入れます。
乗継引換券は地下鉄の駅の有人窓口できっぷと交換します。
220円を超える区間に乗るときは、ここで差額を払います。
※210円になっていますが、現在は220円です。
というわけで、バス→地下鉄はわりと手間がかかります。
▽地下鉄からバスに乗り継ぐ場合
先に地下鉄に乗る場合は、連絡普通券が自動券売機で購入できます。
トラフィカ京カードで購入できるため、さらにお得です。
地下鉄の下車駅の自動改札に通すと、回収されずに出てきます。
これを持ってバスに乗り、下車時に運賃箱に入れればOKです。
・自動券売機で買える
・トラフィカとの併用でさらにお得
・一枚のきっぷで完結する
以上の三点の理由から、バスと地下鉄の順序がどっちでもいいときは「地下鉄が先、バスは後」がおすすめです。
連絡普通券について詳しいことはこちらに載っています。
【京都市交通局】連絡普通券のご利用方法
ICOCAだと60円割引になる
ICOCAやPiTaPaなど、全国10種類の交通系ICカードでも乗継割引はあります。
ただしこの場合は60円割引になり、割引額が減ってしまいます。
詳しいことは公式ホームページでご確認ください。
【京都市交通局】ICカードでの割引サービス
詳しいことは京都市交通局へ
以上、京都市交通局の乗継割引について説明しました。
乗継割引には条件がいろいろとあってややこしいですね。
トラフィカ京カードで割引されるか心配な人は、連絡普通券を購入することをおすすめします。
その他、不明点は京都市交通局にお問い合わせください。
わたしも今回問い合わせてスッキリしました。